病院へ⑤。
aya_ara
ステイル病 それでも笑う日々
2026年3月13日(金)。
兄が選択した病院を想像しながら車を走らせていると、兄から電話が入った。
『いまどこ?T病院へ入ったから。」と。やはり、私の勘はあたった。 『私も、もうすぐ着くから。」と伝えた。
信号を待つ時間がとても長く感じる。病院近くの交差点で救急車に出会った。おそらく母を運んでくれた救急車と思われる。 「運んでくれてありがとう。本当に感謝です。ありがとう。」 そうつぶやきながら、救急車に頭を下げた。
地下駐車場へ車を止めた。走って病院へ入るが、エレベーターを待つ時間も惜しい。階段を駆け上がり、救急外来へ向かう。 普段なら迷わない救急外来が、慌てているせいで迷ってしまう。 兄は?どこ?
救急外来の待合室の椅子に座る兄の姿を見つけた。その姿を見た瞬間、胸の奥がゆるんだ。
ホッとした。